思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

誰かに見られてる

☆☆

リドリー・スコット監督。
ボディガード』に『氷の微笑』風味を足したような作品。
主人公の刑事は、警護対象の金持ち婦人に浮気してしまう。それだけなら、映画としては珍しくもなんともないが、特に妻子とうまく行っていないわけでもなく、女こら誘惑されるわけでもない。なんとなく、というのは倫理的問題なんじゃないかねぇ。少なくとも、どちらにも感情移入できないことは確か。
ただ、女の雰囲気は『トップガン』と『氷の微笑』の感じ。もちろん、当時の流行の髪型やメイクなんだろうけど、スコット監督は、本作をヒントに『氷の微笑』を思いついたんじゃないだろうか。
邦題も、てっきり真犯人がどこに潜んでいるか分からないサスペンスかと思いきや、犯人は冒頭に犯行を行う。それを目撃したために、警察が身辺警護つける、という流れになる。かと言って、犯人も、口封じしようと、機会を伺う訳でもない。だからこそ、呑気に主人公と警護対象がいちゃついていられる訳だ(´Д`)

以下ネタバレ

クライマックスで、妻子を人質に取られた主人公が、息子の代わりに人質になるのも、要求はするが、断られるのが常。それが実現するし、おまけに隙を突いて犯人を射殺するのが、主人公の相棒とか、警官隊ではなく、一般人たる妻、ってのもマヌケ過ぎるし。