思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

緑野原迷宮

☆☆★

安彦良和ばりにキャラデザ、監督、作画監督、絵コンテを兼ねた、垣野内成美ファンとして、見逃せない作品なのだが、少女マンガ原作ということで、買わなかったOVA。当時、レンタルで借りたような気もするが、ほぼ記憶になかったので、勘違いか。
レイアウトや効果音の演出など、『美夕』の次ということもあるが、非常に共通するものがある。当然ながら、原作に寄せたキャラデザインと、より繊細になった描写のバランスが、垣野内ファン的には興味深いところ。
お話としては、20分くらいの短編に収まる内容。なのだが、真ん中に変なイメージ映像が入っているので、40分になっている。原作は未読なので分からないのだが、一連のシーンから類推する限り、どうも原作は、『漂流教室』的なお話らしい。てっきり挿入歌が流れそうな曲調だったのに、インストだった。
トータルでは、垣野内ファンなら、『ムーン・プリンセス』の2人の兄弟と、イメージアルバムを連想せざるを得ないだろう。幼い時の、2人の少年と赤い髪の少女の可愛さは絶品(いや私はロリコンじゃないけど、垣野内キャラの幼児はホント可愛い!)。