思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ビオランテ




いちばん好きな怪獣と言っても過言ではないビオランテ。だが、模型化には恵まれず、当時はガレキなんて買えなかったので、近年、模型熱が高まって発売されたフィギュアも、一万円超えなので、諦めていた。それでも、あのクオリティなら買ってもいいかも……と思った時には後の祭り。今ではプレ値がついて、四万円超え。
そこへ発売されたのが、子供向けソフビ。ウルトラマンなんかと同じサイズ感のシリーズだ。
約2千円前後と、お買い得なのだが、やはり値段と、子供向けということを考えると、大人の鑑賞に耐えるとは言い難い……とスルーしていたのだが、YouTubeで、あなどれない、という動画を発見。その動画自体は見ていないのだが、改めて店頭でまじまじと眺めてみると、触手こそ太いし、胴体横の一対は歯の塗り分けもされていないし、口の中は牙の高さまで口腔内が飛び出ている。だが、胴体の造形自体はけっして悪くない。
本当は触手を細くしたいところだが、ツタも絡みついているし、ディテールの連続性とか考えると、ガンプラみたいに、単純に切って削って、接着して合わせ目消して、という訳にはいかない。完全にフルスクラッチになるので、ここは割り切って、リペイントに専念することにした。
と言っても、自分で塗り分けるのは胴体横の口の歯くらいで、顔の口腔内歯とかも、ぎりぎりリタッチと言えるレベル。アクリジョンでなんべんもはみ出しては塗り直し。特に胴体横の触手口は、モールドも、深くないので、どこが牙かはっきりわからず、難しい。腹のコアの赤もなんかイメージと違ったので、何色も塗り直した。真紅のイメージだが、スチールとかによっては、この色でも間違いとは言えない色味のものもあるのだが。
全身は、ウェザリングカラーを何色も使い分けて深みを出す。特に背びれは、黒を多用した。
また、ドライブラシが予想以上に効果的で、子供用というにはオーパーツ、じゃないかというくらい細かい体表モールドがびっしり入っているのを発見して驚いた。