思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アーマーモデリング 2017年07月号』
☆☆☆☆★

工具特集。数年前の基本工作いらい?工具を使えば、簡単かつ楽しく製作できる、というのは納得。ただ、ほとんどがガンプラ数個〜数十個ぶんの値段。一生ものとはいえ、高いなぁ…(´Д`)
特集のうちの半分が実質的にエッチング特集なのが低級モデラーとしては残念。最初のツールの使い分けが3倍くらいのボリュームだったらなぁ…。
なお、エアブラシ特集以上の表紙の古臭さ。四十年前か?!というレベル。

Armour Modelling(アーマーモデリング) 2017年 07 月号 [雑誌]Armour Modelling(アーマーモデリング) 2017年 07 月号 [雑誌]

大日本絵画 2017-06-13


『Ma.Kモデリングブック』
☆☆☆☆

個人的にはMa.Kって書くと、どうしても小林誠(マコト コバヤシね)のことかと思ってしまうが、そのへんとか、デザイン的に好きになれないとかはどうでもよろしい。筆塗りについて1から10まで分かる希有な一冊。ただしラッカーとエナメル限定。
また、補色残像とか、これまたこれまで数十年のプラモ本に出たことのない解説は貴重。
半透明の(色味の違う)ラッカー塗り重ねることで深みを出す、という考え方は、まず他のプラモ本ではない手法である(基本塗装の上にするものであるフィルタリングとは、スミ入れとウォッシングくらいの違い?)。
タイトルは『ヨ(横山)式模型製作法』にして欲しかった。

横山宏Ma.K.モデリングブック横山宏Ma.K.モデリングブック
横山 宏

大日本絵画 2006-12-01/td>


『虚実妖怪百物語(序)』
☆☆☆☆
冒頭に出てくるように、本作は京極版『妖怪大戦争』である。『怪獣総進撃』である。『天使墜落』である。そして『明日はいい年になるだろう』である。
とにかく、『ウロボロス偽書』のように、実名で妖怪馬鹿と関連の出版関係者だけで登場人物が構成されている。ただし、京極夏彦は、他の登場人物と並列に描かれていて、一人称でも三人称という意味でも主人公ではない。特典の主人公はおらず3つくらい(もっと多い)の場面が交互に描かれる海外ブロックバスター形式。
それでも、主人公不在、というのは珍しいかも。それとも、終盤には、神津恭介よろく京極夏彦が颯爽と登場するのか…?
基本プロットとしては、日本各地に妖怪が出現して大変なことになる、というだけ。それを、『どすこい』ばりに馬鹿話で水増ししているのでこんなことに…。
四百ページではなく、五十ページで済む内容なんだけどなぁ…(´Д`)

虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)
京極 夏彦

KADOKAWA 2016-10-22