思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヘル・レイザー2


☆☆☆★

『1』がなんとも微妙なでき(というか、いびつなバランスの作品)だったので、本作もちょっとでも面白くないシーンは、容赦なく早送りしてやろう、というスタンスで望み、実際、半分以上は早送りとなった(^^;)
物語は、明確に『1』の続き。3人のその後が描かれる。世界観的にはタイトで、登場人物は、新キャラは、精神病院(?)の医者と、患者の少女くらい。あとはたんなるモブ的な犠牲者に過ぎない。あ、そういや『1』もそうだったか(^^;)
魔道士たちの正体もわかり、最初から企図されていたかどうかはさておき、実質的に本作と合わせて前後編の2部作と言ってもいい。
作中で触手が出てくるが、これがコマ撮りアニメ。しかもけっこうぎこちない(´Д`) 一瞬、何が起こったのか困惑するレベルだ。『スターウォーズ 帝国の逆襲』のトーン・トーンや、『ロボコップ』の敵ロボが実現している同年代なのに……。やはりこれが予算またはスタッフの違いなのか。逆に、『ゴジラビオランテ』は、操演で触手を表現していたのだから、世界レベルで凄いんじゃないだろうか。
後編なので、良くも悪くも『1』と似たような読後感(映画におけるピッタリの言葉がないなあ)となる。『2』として『1』スケールアップしていると断言してできるのは血の量くらいかな。

以下ネタバレ

本作では、『1』では狂言回し的な役割であった悪女が主人公というか、ラスボス的な立ち位置に。その娘が観客と視点を一(いつ)にする主人公だ。彼女が院長と組んで、生贄を持って来させて復活し、ついには悪魔の仲間入りさせてしまう(一旦、悪魔の餌食にされたと思わせるのだが)。
そいつが魔道士たちを倒し(死ぬと、人間の姿に戻る)、主人公の闇堕ち母を倒すが、魔王みたいな実体のないやつには負けたのか、契約した悪魔に食われただけなのか。とにかく実体のある悪魔は全滅。
主人公と病院の少女患者は、第二形態というか、どうやっても物理的には変形できないダイヤ型になった箱を元に戻してドクターを倒す。
魔道士も死んだし、もう続きはなさそうなのに、なんと7作めまで作られているそうな。