思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ラスト•アライブ


☆☆★

「地下闘技場もの」とでも言おうか。『マッスル•ヒート』とか、『SPIRIT』のラストシークエンスとかもあるが、たいはんがそれだけ、というのもあまりないかも。最初の『モータル•コンバット』あたりもそうかも。
本作の特徴は、『エクスペンダブルズ•レディ』よろしく、女だけの異種格闘技大会、というところ。3回勝てば優勝という、「天下一武闘会」形式で、(映画として?)変化をつけるために、準決勝では大会サイドで、武器を使える。このへんは『グリーン•ディスティニー』中盤のミシェル•ヨーとチャン•ツィイーのバトルを思わせるが、あちらのほうが遥かに凄い。
日本人的には、二人の中国人カンフーマスターが、中谷美紀とか、日本人っぽいのが、ちょっと親しみやすくもあるかも。
映画構成としては、マスター二人が戦わず、門下生とかではなく(なぜかどちらも一匹狼)、因縁の引き分けの後にたまたま出会った女を鍛えて、自分の代わりに戦わせるため、感情移入しづらいのが脚本的に致命的な欠陥。マスターどうしの戦いでまず映画一本あって、これがパート2、とかならまだ分かるのだが。
ます、マスターどうしはどちらが善悪、という要素がなく、弟子のほうが、片方がピアスだらけで、いかにも不良、というだけの違いしかないのだ。