思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

くたばれPTA

筒井康隆
☆☆☆★
新潮文庫

ショート・ショート集。
桂枝雀のSR(ショート落語)のようなオチのある話が多い。星新一なんかに比べて、笑いの要素が強いからだろう。
中でも『癌』は、悪魔と契約する、というはっきりしたフィクションを介在させることで、全身が癌細胞になったら、不死になる、という、ある意味ハードSF的なアイデアは、長篇にもなりうる設定といえる。