思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヘブンズ・ラッシュ


☆☆☆★

坂本祐悟監督の9分の短編。
なのに最初から最後までアクションだけの、本気のアクション映画なのだ。
『最強殺し屋伝説国岡』以来の共通する坂元ワールドと捉えて良いのだろうか。凄腕の殺し屋(半年以内に観た映画の中の
どっかで観た)に、文字通り次々に刺客が襲い掛かる。『ある用務員』のクライマックスだけを、10分にダイジェストしたような編集だ。キャラのバリエーションはちと控えめだが。
本作のラスボスは(待ってました!)井澤沙織さん。『ベイビー・わるきゅーれ』と同じキャラ(性格)の役柄だ。全編、キレキレのアクションと、とぼけた脱力系の会話が、坂元映画ならではの空気感を醸し出す。
国岡は出ないのかと思ったら、エンドロール後にひと暴れ見せてくれる。これは「ヒキ」として、本作が短編としての連続シリーズになるのか、はたまた長編を見据えたパイロットフィルムなのか?