思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ロシア・ウクライナ戦争

ウォー・マシン・レポート(115)
アルゴノート社
☆☆☆☆

テレビや新聞では分からない(見聞してないから知らんけど)戦争のディテールが分かる一冊。ちなみに、雑誌『パンツァー』の記事をまとめたもので、内容的には、5月上旬までの戦況。
「T−64(略)ウクライナ(略)の生産ラインは本車しかない。」
ウクライナ軍のS−300 自走対空システムは開戦初日に全滅」
西側ではpac 3あたりに相当するミサイル迎撃兵器が、12基全てやられたのだ。
「MiG−29(略)最新型はMiG−35」
パッと思い浮かばないので、調べる用のメモ。
「ロシア製の近代的兵器も生産は西側のサプライチェーン無しに成立しないのが実態だった」
ウクライナ軍はロシア軍の燃料補給車列を集中的に狙い(略)燃料不足に陥った前線のロシア軍地上部隊は(略)野戦防空システム(いずれも発電用に大量の燃料を消費する)」
「ゼレンスキー大統領(略)2021年からは東部ウクライナ地区の軍を増強して積極的な攻撃を分離独立派のドンバス支配地域へ仕掛けるようになった」
要するに、そもそもがウクライナ国内でも半分内乱みたいな状態で、乱暴に例えるなら、支那事変前後の支那大陸のような混乱状態だったようだ。何の混乱もないウクライナ東部に、いきなりロシアが侵略戦争を仕掛けたわけではないらしい。
ウクライナ空軍(略)「伝説的な活躍をしたエースが生まれた」と報道されたことはプロパガンダとして創作された物語であることが判明している」
いわゆる「キエフの幽霊」は、正体見たり枯れ尾花ではないが、存在しなかった(^_^;)