思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『戦車 その凄さに驚く本』博学こだわり倶楽部編
☆☆☆☆
河出夢文庫

この手の本は何冊も読んできたし、写真も少ないので今更・・・と思ったが、意外と面白かった。
イラストや写真が少ない分、逆に読み物として、他にない視点での記事が戦車ファンにも楽しめる隠れたオススメ本。

「M1A1が5億1600万円程度だったのに対し、M1A2は6億2400万円と(略)高くなったのは、射撃管制装置(FCS)やITシステムを追加したためだ。(略)ロシア戦車は安い。Tー90で1.4億円程度だ。」

「ヨーロッパ平原での演習(略)攻撃ヘリ1機で19両の戦車を相手にできるという数字が出ている」

なんと戦車本を色々読んでいる私でも知らなかった、マニアックすぎる戦車も紹介されていた。
ウクライナは(略)オプロート」
クロアチアは、M−95「デグマン」」
セルビアもMー84を基本として、M−84Sを開発」

ソ連崩壊間近の1983年にあってさえ、ワルシャワ条約機構の戦車は4万2600両、それに対して、NATO軍の戦車は3分の1以下の、1万3500両にすぎなかったのだ。(略)敵戦車を止められる兵器は、核兵器しかない。そこで、アメリカ軍は核兵器開発に躍起になり」