思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『十七人の忍者』☆☆☆☆

どこからどう見ても「○○人の○○」シリーズ。何匹目のどじょうだ?! と言う気がするが、プログラムピクチャーとして、逆にちょっと捻ったシリーズなのかもしれないと思えてくる。
面白いんだからしょうがない(^_^;)
十三人の刺客』の忍者版。
伊賀と根来の忍者対決であり、東映版『伊賀忍法帖』と言えるような感じ。スパイものとして、ちゃんと『間諜』ではないが、潜入するための経路や、敢えて警備の薄いところを作った罠や、それを偵察を聞いただけで見破ったりなど、まさしく山田風太郎忍法帖的な、ミステリーとしての面白さもある。
撮影も、照明にしても構図にしても素晴らしい。
スパイ大作戦』みたいに顔の変装をはぎ取ったり(江戸時代にラテックスみたいな素材はどこでどうやって作ったんだろう?)と、ある意味バカバカしい要素もあって、映画マニア向けの(?)B級感もある。

1963年 日本