思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ローリング・サンダー』
☆☆

事前情報なく、タイトルの格好よさだけで観てみた(^_^;)
原題も同じ。
ベトナムで捕虜となり、拷問も経験した少佐が、数年ぶりに帰国してみたら、妻は死んだと思って隣の男といい仲になってるし、拷問のブラッシュバックにも苦しめられる。
いったいどんな物語なのかと思ってたら、主人公の家に強盗が押し入り、復員記念にもらった銀貨を奪い、ついでに右手を切り、妻子を殺して行く。これが直接描写しないし、元から単独行動も多かったので、だいぶ後になってようやく「あのとき死んでたのか」と気づいたレベル。
その後は、右手をフック船長ばりのカギ爪にし(当時の義手の定番なのか、特殊な演出意図に基づくものかはよく分からない)、ガールフレンドと共にメキシコへ復讐の旅に出る。
ところが、標的の居所を突き止めたら彼女は映画から退場し、序盤に出ていた旧友の軍人と武装して再出動する。カタキの住みかが売春宿なのは、単に裸を見せるためのサービスか?
カタキを射ち、止めの一撃をお見舞いしたら、即座にエンドロール、という潔さは唯一の評価ポイントかも。どうせなら、カギ爪でカタキの傷口をえぐるとかのカタルシスがあっても良かったんじゃないかなぁ……。
粗筋から分かる通り、ほとんど『ランボー』。チャック・ノリス主演でもいいくらい(^_^;)

見る動機になったのが、若き日のトミー・リー・ジョーンズが見られること。現在とは、晩年のアーネスト・ボーグナインくらい違う(?)。