思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

プレデター

☆☆☆☆

映画としては『コマンドー』より断然真面目に作ってるし、金がかかってるし、良くできてるし、面白い。SFアクション。
冒頭にはベトナム戦争的な兵器が色々登場。特殊部隊の任務としてジャングルに潜入する。最初は現地の民兵? とのゲリラ戦。ときおり被害者と、プレデター視点のサーモグラフィ的な映像が挟まれるものの、本体は一向に映されない。このへんはパニック、モンスターものの王道的構成。被害者は内臓が飛び出していたりと、結構グロい。リアリティあるバトルの結果によるゴア描写に期待する向きには、オススメ。
肝腎のプレデターだが、ほとんどジャガーとか野生動物のように描かれているのが面白い。
光学迷彩は、CGのない時代としてはかなり頑張っている感じ。『攻殻機動隊』(もちろん映画ではなく漫画のほう)とどっちが早いのかな?
映画としては、ホラーあるいはモンスター映画的な前2/3があって、部隊がシュワちゃん以外全滅してからは、『プラトーン』ばりの(いや、観たことないからイメージだけだけど)ジャングルサバイバルタイマンバトルになる構成。
その途中でプレデターがマスクを外すんだけど、外す意味がもうひとつ分からない。まあ、エイリアンだから理解できなくてもいいんだけど、好敵手であるシュワちゃんに敬意を表しているみたい。ラストで人間そのものの高笑いをしたり(お前は『北斗の拳』のキャラか?!)、つくりが東映特撮のスーツ的なこともあわせて、人間的すぎるのが、良くも悪くもプレデターの特徴だ。少なくとも私には、周辺のしっかりした真面目なディテールに比べて、プレデターのそのものの描写が、日本の子供向け特撮っぽくて、あと一歩、ハマれなかった。プレデターのデザインがターミネーターとか、エイリアンみたいなら、割と好きになっていたかも。
好きと言えば、本作の紅一点、現地の娘役のラテン系? の女性がめちゃ可愛い。少なくとも日本人好みのタイプ(ちょっと古いけど、マルシアっぽい?)。彼女は途中でどこか行っちゃったけど(^^;)