思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゲティ家の身代金

☆☆☆

押井守監督保証つき(?)のリドリー・スコット監督ということで、安心して(?)見たが、なんかモヤモヤする感じで、最後は早送りに。
画面(ルック)は悪くないのだが、ゲティ一族の言動がよくわからないのだ。石油王の祖父はダメ息子の別れた妻の子供(自分の孫)には身代金を払わない。CIA上がりのケビン・ベーコン似の男を義理の姑の元に派遣して、交渉に当たらせる。
要するに、世界一の金持ちは(金持ちになるだけあって、やっぱり?)クソ野郎だった、という話。ケチなのにまだ良い(ケチじゃないと金持ちにはなれない、という話もよく聞くし)としても、美術品収集が趣味なのに、まんまと贋作をつかまされる審美眼のなさ、とか。
あとはパパラッチは言うに及ばず、テレビ新聞等のマスコミもクズ。
エンドロールまで観ると、「事実を元に脚色した」とあるので、ゲティ家の孫を誘拐した事以外は、どこまで事実なのか、知れたものではないなぁ。