思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』

バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』☆☆☆★

この映画の前から、事実上の原作『ダークナイト リターンズ』は読んでいたので、二人の対決自体にはおどろかなかったが、その理由が全然共感どころか納得もできないものであったことには驚いた(^^;)
まあ、スーパーマンがわは、人質を取られたからしょうがないとして、バットマンのほうだ。どうやら完全版は、もう少し説明があるらしいが……。
ストーリー的にも、致命的なツッコミ所が、スーパーマンの恋人が、対決でバットマンが準備していたクリプトナイト杖を、そのへんに捨てること。アホすぎる。伏線であることがバレバレやん( ;´Д`)
あとはスーパーマンのダメージコントロール設定が全く分からん。通常の打撃や兵器(核兵器含む)では効果がないのは了解できるのだが、クリプトナイト関連を食らった時だ。クリプトナイトのガスのレベルでも受けた途端に、ただのジャイアントスイングでも効いてるのが感覚的にモヤモヤする。ラストにしても、直接クリプトナイトを刺された訳でもないのに、物理攻撃で死ぬんかい!? フェイクかと思ったら、屍体ありの葬式までやってる。で、さんざん尺ん使っておいて、ラストカットでは、蘇生を仄めかす描写が。ホンマどないやねん! ほとんど唐突にスーパーマン育ての父を出しておいて、葬式にそいつがいないのも「オイオイ」と思った。
バットマンが悪党をバルカン砲みたいな重機関銃で容赦なく殺すのには、本作のバットマンの設定とした受け入れかけてたら、本作の騒動の根元であるレックス・ルーサーは殺さへんのかい!?
殺さないと言えば、悪党が異変(襲撃者)を感じつつ全くスーパーマン母を殺さないのも、クライマックス前にスーパーマンが恋人とのんびり湿っぽく話してるなど、邦画によくある問題点がまんま滲み出ている。バットマンが純粋に悪党をぶちのめす、痛快なシークエンスだけに、母親のカットが入るたびにイライラさせられた。ここは、バットマンが悪党をぶちのめしたら、助けるべき人質は殺されてました、とするシチュエーションでしょうよ( ;´Д`)
バットマン』と言えば、メカが見どころだが、バットカーは中々カッコいい。出てくるカットがことごとく暗いからよく見えないのが残念だが……。
スーパーマンが目から光線を出すのは、カッコいいが、科学的に考えたら、その間は目が見えないよね……。
みんな絶賛のワンダーウーマンだが、私的にはダメだった。ファンタジーRP Gコスプレかレースクィーンみたいなファッションに脱力したが、だから弱弱かと思いきや、スーパーマンと肩を並べるくらい強いのも笑った。なんで出た来たのかと言えば、スーパーマンが恋人とイチャついている間、バットマンではラスボスには歯が立たないから、間を持たせる為なのだ( ;´Д`)
説明不足と言えば、『ロード・オブ・ザ・リング』のトロールみたいなラスボスの名前すら分からないのだ。あとで他の人のレビューを聞いて知ったくらい。もちろん、アメコミファンや、パンフレットを読めば知っている基礎知識なのかも知れないが、不親切。アメコミと言えば、ラストでバットマンがワンダーと「ヒーローを探してチームを結成しなければ」と話をするが、本作を見ているだけでは特に他の敵の兆候もないので、「何の為に?」としか思えない。あ、ちなみにラスボスの名前はドゥームズデイというらしい。でも、今書いてみて、名前なんてなくても何の問題もなかった事にも気がついた(^^;)
序盤にだけ登場した女性議員だが、チャーミングな顔で、肩までのブランドをまとめもせずに下ろしているので、若作りにも程があると思った(^^;)