思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『そして誰も信じなくなった』土屋賢二
☆☆☆★
文春文庫

久しぶりに読むと面白い、ただ、それだけではないのは、少し前に読んだ時には面白くなかった(^^;)
基本は何の価値もない駄文なのだが、たまたまなのか狙いなのか、ちょこちょこ真実が混じっているのが興味深い。
「休講になると学生は喜び、教師も喜ぶ。だれも望まない授業をなぜやっているのか」
「国の財政赤字は、だれがだれに貸しているのだろうか。(略)だから私は国に貸している債権者だ。」
これらは真実の例。

「記者「世間を騒がせた責任はあるでしょう?」
司会「世間を騒がせた責任は、あんたらにある。あんたらが報道しなきゃ世間は騒がないんだから。」