思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『世界の名機シリーズ Bー2 スピリット』
☆☆☆★
イカロス出版

公開されている情報をまとめた資料としては充分。だが、機体の特徴として、バリエーションがない、ステルス、爆撃機、核攻撃専用と、トップシークレットが三拍子揃っているので、シリーズ統一とボリュームを満たすための情報の幅広さが絶対的に不足している感は否めない。メカマニアとしては、機体の内部構造も載っていないというのはあり得ないと言いたいのだが、仕方あるまい。
逆に言えば、公開情報は残らずカバーされているのかも。
機体の特性上、機体の外見細部に見所が少なく、個体差も機体番号以外はないので、写真が豊富でも、形状把握の要素がない(別のコーナーに載っていたものの使い回しかと疑うほど)のは残念ポイント。意外とバックショットが少ないのは、やはりエンジン排気制御技術が秘められているためか……?本書を読めば、模型を買う気は失せるかと思ったが、後ろからの見た目など、逆に購買意欲が……(^_^;)
その独特の形状ゆえに、全翼機の開発史が面白かった。容積率とステルス性を兼ね備えたのが全翼機だったのか。