思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『FAKE』☆☆☆★
これは映画なのかなぁ……。ドキュメンタリー映画をほとんど観ないので、テレビのドキュメンタリー番組との違いが分からん。考えるに、監督の主観、主張の濃さ?
なので、映画として、作品としてどうこう、というのが批評できないのだ。
ラスト20分までは真実、というのも、冒頭にテロップが出るのかと思ったら、それはなかった。町山さんが言ってたその情報はどこからのもの?宣伝チラシ?パンフ?
それがないとラストの意味が分からないでしょ?

要するに、佐村河内がシンセサイザーで作曲したシーンことが演出(ウソ)ってことなのか?
その前の外人記者の取材では、「何かでオリジナル曲を演奏して見せないと証拠にならない」という痛烈な指摘に反論できなかったではないか。そのシーンで終わっていたら、映画の印象は完全に「佐村河内はクロ」になっていたであろうから。
まあ、そういう情報がなくても、取材直前の、妻も知らなかった、曲のコンセプトとモチーフ、テーマの企画書が唐突に発見されたのが実に怪しかったので、そこから映画的捏造なのかも。
それとも、純粋な目で見れば、特ダネ発見ってことになるのだが……。