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『アーマーモデリング　2006年5月号』
☆☆☆★

「素晴らしき素組みの世界」という特集に期待したのだが、そこは土居編集だけあって、私が期待したのとは違った。結論はエッチングパーツでのディテールアップよりもフィギュアをつけよう！って…(´Д｀）いや、そのフィギュアじたいは超級なできなんですが…。不自然な肌の色味もないし、海外モデラーにありがちなケバケバしいコントラストもない。
私的には、Ｂ級キットや、超Ａ級キット、はたまたミニ／ビッグスケールなど、様々な素組み作例を期待したのに…。そういう意味で叶ったのは、特集トップのティーガー２くらい。

あとはKVシリーズのお勉強つき作例や、イタリアの巨大自走砲のレジンキット記事に見せられた。

一番面白かったのは、オオゴシ＊トモエの「初めての戦車模型」。ガンプラとの接着方法や合わせ目消しの考え方の違いに対する土居さんの解説が興味深かった。

Armour Modelling (アーマーモデリング) 2006年 05月号 [雑誌] 大日本絵画 2006-04-13

『大帝の剣(5)』
☆☆☆★

あとがきで自画自賛してるが、やはり『妖星伝』や『総門谷』…あ、後者は未完だったな(^_^;)なんかと大差ない。
おまけに、当初の構想通りの大陸編つまり夢枕版『西遊記』を入れても、海外の作家なら、創元SF文庫4巻くらいで書ききれると思うけどなぁ…。
ニュータイプ、なかんずく『ガンダムUC』的なラストはちょっと面白いが、その先まで突っ込み切れていないのが惜しい。森羅万象が感じられる、という悟り的な方向に行くのだが、物語的に、現実方面に戻ってしまうのだ。できればあちらに行ってしまって終われば完璧だったのに。（『荒野に獣慟哭す』の完璧さを知っているだけに、余計残念）

大帝の剣5 <聖魔地獄編> 夢枕獏 エンターブレイン 2012-05-31