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誰もプレイしたことのないゲームに関する本なんて、誰が買うんだ？　と思いつつ、買っておかないと絶対に読めなさそうなので止むなく購入。
ゲームマニアでもないので、知っているタイトルすらほとんどない。『R-TYPE』くらい？　本書で扱っているのはそのFM TOWNS版なのだが。
記事の内容も様々で、１ページくらいで、さらっと表層だけ扱っているのは主に移植用作品。
力の入っているのは、どこでどういうデモカセットが遊べたとか、開発者インタビューが載っていたりする。

私が読みたかったのは唯一、飯島健男（現在は改名している）による『ラストハルマゲドン２』である。氏のインタビューで、二番煎じとしか思えない類似企画（これまた未発売）などにも触れられている。また、これによると、同氏は、その才能についてはともかく、人間的あるいは経営者・上司としては関わり合いたくない人物であることもわかった(´д`)

幻の未発売ゲームを追え! : ~今明かされる発売中止の謎~ 天野譲二 GAMEgene編集部 徳間書店 2017-03-25

実に質・量ともに幅広い作品を残している石ノ森マンガの本の一端を紹介。１話丸々掲載しているものはごく初期の作品のみ。ほとんどテレビで紹介するレベルの「さわり」程度である。
評判だけはよく聞く『ジュン』や『龍神沼』が読めたのが良かった。『龍神沼』については、よく褒められるのは７ページ版か５０ページ版かどちらの方なのだろう？少なくともラスト２ページだけ載っている中編版の方より短編版の方が龍神が変化するくだりなど、納得行く演出だったけど。

石ノ森章太郎WORLD 少年少女萬画編　ギネス世界記録著作数・傑作選 石ノ森 章太郎 すがやみつる ゴマブックス 2008-12-01