『カリストの脅威』アイザック・アシモフ
☆☆☆★
初期作品集ということで、デビュー作から順に8作の短編が収められている。
作品の内容そのものは、作者自身が反省点も含めて書いてくれているので、改めて書くことはない。
デビューまでの経緯や半生が分かる、半ば自叙伝的な内容でもある。
『時の流れ』
38年あたりに書かれたにも関わらず、明言されてはいないものの、45年の原子爆弾を予言するようなことが書かれているのが興味深い。それに比べれば、月旅行の記述が十年ずれたくらいはどうということはない。
エッセイ部分では、執筆方法も紹介されている。プロットを書き出したり、手で買いたりせず、いきなりタイプライターで打ち込み、自分で一度ゲラチェックしたら、二度目のタイプで清書、というから凄い。