2015-01-29 ■ 『ファウンデーションと混沌』 ☆☆☆☆アシモフ作品のオマージュなら、大なり小なりミステリー仕立てでなければ満足できない。 その意味では『…危機』では単純なアイデアを枝葉末節の描写で水増ししたのに比べ、本作はアシモフ作品のエッセンスを膨大なディテールで飾り込んだ感じで、読み応えがある。 ロボット、『第二ファウンデーション』とのリンク(すなわち超能力者)、前作での模造人格など、張り巡らされた伏線じたいを堪能したい。