思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

大日本サムライガール(4)』
☆☆☆☆

「検察(略)あの組織、前身はGHQが、日本の軍需物資や金銀を奪い取るために作ったものだからね。(略)隠退蔵物等処理委員会ですね。そこがM資金を始めとした、戦後のさまざまな経済事件の発端ともなっている。(略)あとから組織名をもっともらしく、東京地検特捜部に変えただけ」

コテコテの大阪弁の、左翼…だけならありきたりだが、共産党員のマルクス主義者の美少女が参入。二人の議論は、意外と面白いし、両翼の相違点が単刀直入に分かるアイデアだと言える。彼女の出身地ということで、大阪のドヤ街の実情や、他にも財閥の概要などの情報も面白かった。
また、公職選挙法の問題点や、政治ポータルサイト設立で、ついに政治家が物語に参入して来た。
そこで実在の政治家が実名で登場する。ほとんどが死亡または隠退した人物(その割には自民党とか創価学会は仮名だが)なのに、小沢一郎だけは現役なのに実名。もう政治生命は終わったと見なされてる(^_^;)