思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『「日本経済ダメ」論のウソ』読了
三橋貴明+上念司
イースト・プレス
☆☆☆☆
要するに、現在の日本(日本経済ではない。もはや日本国家全体の問題だ)が抱えるデフレの犯人と対策についての対談。
日銀・財務省に操られた工作員たちも実名で糾弾している(^w^)辛坊とかね。
「マネタリー・ベースが(略)GDPに比べて多いのは、(略)現金決済社会だから。」
「「インフレが悪」論のルーツは(略)いま生けている人たちが本当の意味で苦しんだ、1970年代の狂乱物価の時(略)24%くらいのインフレになった。でも(略)たった二年で収束したんです。だから、日本が少々財政出動と金融緩和をやりすぎて、20%とかのインフレになっても、 1年で収束します。やり方をわかっているんですから。」
「結局、裏で誰が得をするかと言えば、キャリア官僚です。守られた立場は変わらないくせに、政治が混乱すればするほど存在感が高まっていく。政治空白が増えるほど既得の権限を持ったやつだけが得をする。(略)キャリア官僚の跋扈を戒めるためにも、衆参ダブル選挙を進めてほしいものです。」
「一般国民がこんなところまで勉強しなくてはいけない日本は、なんて不幸なのかとも思います。こういう話は、普通の国はエリートがわかっていれば、本来はそれで終わりです。」
まったくそうだよなあ…。なんでしがない庶民の私がこんな本なんて…(^^;)