思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

小山昇『絶対に会社を潰さない強い社員の育て方』

良くも悪くも、社員は社長が思っているようには動かない。だから、金で釣ることによって良い方向(社長が思う方向)に動くようにするしくみをつくるべし、というのが著者の主張。

「会社の給料は誰が払っているかといえば、それは「お客様」です。(略)けれど、賞与を払うのは、お客様ではありません。賞与は社長が払います。」

「社員の多くは、「給料」や「賞与」に不満を持っています。 不満を感じる一番の理由は、「評価体系の明確なルール」が見えないことです。 中小企業のほとんどは、社長の「どんぶり勘定」や「気分」で人事評価が決まります。(略)だから社員は納得しません。(略)会社は、お客様を満足させる前に、まずは社員を満足させないといけません。社員満足度の大きな柱は、「給料」と「賞与」です。(略)ただし、1フロアで社員20人未満の会社(略)は、人事評価をオープンにしないほうが良い。」

このへんに本書の主張が集約されているといえるかも。

「基本給は年功(過去の実績)で決め、手当は職責で決めていますが、賞与は「どのような成果を出したか」で決定します。」

「業績についての評価は、「業績」と「プロセス」の大きく2つに分けています。 職責の低い人は「プロセス重視」、それに対して、職責上位の人は「業績重視」にしています。」

「「どう頑張れば給料が上がるのか」が明確になり、そこではじめて、「頑張ろう」という気持ちが生まれます。」