思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

大日本サムライガール(2)』
☆☆☆☆

1巻だけの内容なら、単なるネタとしての記号的な右翼の知識で書けたかもしれないが、これは本物かも。
本物というのは、ちゃんとマスゴミ以外からの情報(書籍やネット)によって、いわゆる右翼/保守的視点から、現在の日本の問題点を把握している、ということだ。まだいわゆる歴史問題には触れていないのだが、作者の知識として、そのへんの歴史的事実は押さえてあるであろうことはほぼ間違いなかろう。
肝腎の、エンタメ小説としては、この巻たけでテレビアニメ4話ぶんくらいの内容で、ちょっと展開が早すぎるんじゃないかと思った。次なる所属アイドルとして「ドジっ娘」を出すなど、ラノベ的には妥当なのだが、個人的にはちょっとなあ…とちう感じ。まあ、アイドル志望動機も含めて、保守思想的にはアリなので、嫌になるほどではないのだが。
展開が早いのは、アイドル/メディア業界編の次には、政治/経済編がそこそこのボリュームで構想されているからか?


大日本サムライガール(2)』

「およそ八割の右翼団体が(略)その実態は総会屋と似たようなものだ。企業8個人の不正を探し出し、それを種にして街宣車で脅し、お金を巻き上げるビジネスモデルとなっている。(略)それでも、お金を得た瞬間にすぐ活動をやめてしまうのはいかがなものか。いや、それ以前に、不正を発見することと、右翼であることには何の関係性もない。(略)任侠団体から流れてくる者や、日本国籍を持たない者までが平然と右翼団体を名乗っているのだ。」


奥野倫充『会社の業績を10倍にする番頭さんの仕事のルール』

「優秀な営業マンには「最も自信のある商品を求めているお客様を探す」という共通項があります。ふつうの営業マンは、目の前のお客様のニーズに応えようと努力する。確かに、目の前のお客様のニーズに応えることは大事です。 しかし、「お客様から最も高い満足を得るにはどうするか?」から逆算すると、最も自信のある商品を「求めている」お客様を探し、そのお客様に満足いただく(買っていただく)ことが最も効率的だろう、という結論に至ります。」

「何かと事細かに相談するのは、補佐役に求められている行動ではありません。いざ経営者に何か相談するときには、一般社長だとむしろハイレベルな「仮説を持って相談する」スタンスよりも、さらにワンランク上の行動レベルが求められます。(略)片腕の相談は「やってもいいですか?」相談を基本とし、最終責任を自らが背負うような行動を原則とする。」

「ふだんから繰り返し言い続けていることこそ、経営者が重視していることになります。矛盾する指示が飛んできた場合は、この経営者が重視している(略)ことを判断基準に、実行に移す順番、力を入れる順番などに優先順位をつけるのです。」