『天狼新星』花田智
☆☆☆★
こんなサイバーパンク的な話、よくもまあ舞台(演劇)でできたなあ…。
もちろんノベライズに際して大幅に加筆はしているだろうが、大枠としてコンピュータやネットの専門用語が飛び交うこの内容を、どこまでの人が理解できたのか…。
乱暴に言えばネット内と外の戦い、という本作。風呂敷の広げ方はなかなか面白いのだが、最後の畳み方は強引というか、あまりも非科学的。
量子ペアの情報伝達が光速を超えるからって、人格をコピーしたりとか、時間を超えたり、パラレルワールドを往来したり、まるで連載マンガの最終回のようだ(^_^;)