『躯体上の翼』
☆☆☆★
山口優にシュライク、巨神兵、究極生物カーズ、『アド・バード』などなど似たようなガジェットはあるが、ちゃんとオリジナリティはある。
視点人物が次々に変わり、なおかつ一人称でもなく、キャラによっては簡単に退場するのも不親切。文章ももうひとつぎこちない。
読み終えて分かるのは、要するに本作は二百ページそこそこに詰め込み過ぎたのだ。10冊ぶんのアイデアを詰め込んだワイドスクリーンバロックと言えば良い意味だが、『禅銃』のようにもすんなり読めない。
単純に単行本10巻かけて書けば、文章や人称の問題など、全て解決しただろうに…。惜しい。編集部が許してくれなかったのかな?
躯体上の翼 結城 充考 東京創元社 2013-11-28 |
小宮一慶『繁栄し続ける会社のルール』を読む
印象にのこったところ
「大前提として問われるのが、これです。 経営者自らが、お客様志向のビジョンや理念に沿って行動している。」
「考え方の大切さが分かって、それを経営者が先頭に立って徹底される努力をしてこそ、良い会社ができるのです。(略)徹底と継続。これをできるかどうか、この差がとても大きいのです。」
「社員が仕事に対して「誇りや信念」を持つことのできない会社は、いくら待遇や制度を改善しても、社員が真から満足して働くことはできないのではないかと思う」
「働きがいを高めるためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。 1…スキルを身につける 2…評価される仕組みを作る」
「和気あいあいの会社は、意見の出ない、あるいは意見の言いにくい会社になってしまいます。(略)正しい社風は「切磋琢磨」なのです。」
「現在の事業をベストパフォーマンスにできない会社は、何をしてもうまくいかない」
「小さなリスクは恐るな、大きなリスクは取るな」