思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

最後の審判(4)


飯島健男
☆☆☆☆★
集英社スーパークエスト文庫

いや、この面白さはどうだ。文章も、単行本1巻の頃よりも、目を見張るほどの上達ぶりで、稚拙どころか、全く気にならなくらいだ。もちろん、美文とは言わないが。
超魔属たちも、前の天狗や鬼だけに留まらず、本巻では、全く違うタイプが登場する。既成の幻獣ではなく、オリジナルの異星人、というか、ぶっちゃけ、車田正美マンガ。5対5マッチでの、異種格闘技バトル。
というか、山田風太郎忍法帖そのもの(^^;) それぞれか、忍法さながらの特殊能力を持ち、主に味方の能力は読者も登場人物も分かっているが、敵の能力は未知数。ま、『ジョジョ』のスタンドバトル方式とも言える。

以下ネタバレ

この巻の中ほどで、ようやくこの物語の世界観を作る設定が明らかになる。
ゲーム版とは、明らかに違うが、SFとしては、なかなか面白い設定だ。半ば忘れていた、アゾット剣がこの小説版の「秘剣」だった、というのも、よくやく思い出した。