思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゴジラVSビオランテ

☆☆☆☆

高校や大学生時代ほど頻繁に見返すことはなくなったが、やはり年に一回くらいは観たくなる。それも、早送りせずに観られるんだから、面白いしよくできているのだろう。
ドラマパートも、バイオテクノロジーと国際謀略、政治と軍事など、40年経った今でも色褪せない。流石に脚本を練り込んだだけあって、展開も多いし、それぞれの場面も必要最初で、それらに伴う必然として、台詞も名台詞ばかり、と言っていい印象的なものばかり。もちろん、今なお燦然と輝くゴジラビオランテの造形の素晴らしさ!
難点を上げるとすると、ドラマパートでは、ガンアクションのショボさ。あとは特撮の古さは、いかんともしがたい。もちろん、公開当時としてはこれくらいが限界というか、普通だったのだが。スピーディーなカット割(編集)や構図で、観られるのだが。あとは、クライマックスのビオランテとの戦いにロジックが欲しかったかな。
あと、マニアックなところでは、アップ用のギニョールゴジラの顔の表情の演技が『VSキングギドラ』『VSメカゴジラ』を観た後だと、もうちょっと場面に合った表情を変えられると思うのに……と惜しいかな。
イデオン』と同じく、脚本そのままにリメイクしてほしい映画の代表だ。