思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ガンダムMSイグルー重力戦線(2)

☆☆☆★

再見。どうも欠点ばかり目につくなぁ……(´Д`)
クライマックスの戦車対ザクのバトルシーンになれば、見所はあるのだが。
ってことで、まず良い点から。
パーツと線の多いデザインである連邦61式戦車が画面を前後左右にグイグイ走り回るところ。これは作画がでは無理なところだが、構図や動きにメリハリがないため、迫力という面で、セルアニメ寄りなルックの『ガルパン』に負けているのが残念。
サウンドは、ザクが倒れるカットでの、鉄の軋むような音が良かった。ちょっと『パト1』クライマックスで、イングラムのワイヤーに絡め取られた零式の音を連想した。
意外にも、死神が良かった。リアルCGでの美女の表現はハードルが高いのだが、お化けという設定は、CGの不気味の谷を逆用した、コロンブスの卵的活用法と言える。絶対たまたまだと思うけど(^^;)
良くも悪くもない中立的レビューとしては、ストーリーが、松本零士『ザ・コックピット』のような感じで、『ガンダム』の世界観としては独特。
最後は欠点。
なんといっても、フルCGにする必要があったのか? という点。人物のレンダリングは頑張っているのだが、完全に白人なのに、日本語の口パクなところが違和感バリバリ。英語で、日本語字幕にするか、英語の、口パクで日本語セリフにしてほしかった。……というか、なんか一周回って訳のわからんことになってる。映画における言語問題ってなんだろうと考えざるをえない(^^;)
致命的なのは動きも顔の表情も、演技がアニメそのものなこと。せめて実写的な落ち着いた演技なら、だいぶましだったのに。モーションキャプチャーの俳優じたいがオーバーアクションだったのかもしれないが、そこは演技指導しろよ……(´Д`)
反対に、いっそアニメ版『ザ・コックピット』のガンダム版という感じで、手書きアニメで良かったと思うけどなぁ……。少なくとも、この内容なら。