思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

泉谷閑示『精神療法のプロが明かした気持ちを通わせる30の秘訣 こころをひらく対話術』を読む

実践的なハウツーもありますが、対話というものの理論・構造分析的な要素も多い。分析はなるほどと思うが、じゃあどうするか、という方法論については具体化されていない項目も多い。

「「理解」と「同意」を切り離して「聴く」」

「主語を立てるということは、相手の「他者」としての独立性を確保する言い方なのです。 自分のことをゆるぎなく正しいと思っている人は、往々にして主語を立てない言い方で(略)これは「対話」を行う準備のできていない状態だといえる」

「会議中には何も意見を表明せずに、あとで一対一の場面でグチグチ言うタイプの人は、「2 人称関係」の(略)情緒的なもたれ合いの中でしかものが言えない人なのでしょう」