思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

レディ・プレイヤー1

☆☆☆☆

仮想現実ゲームで宝探しをするという、子供向けアニメ映画まんまな、ベタベタなストーリー。実写パートももちろんあるが、8割は仮想現実場面なので、ほぼディズニーかピクサーアニメである。
バーチャルワールドのアバターとして、80年代のアニメ、ゲーム、マンガなどのキャラがこれでもか、と登場する。そこに食いついている人が殆どだが、私的には、それがどうした? と言いたい。夢の共演、というなら、パロディマンガ同人誌や、『ガンダム ビルド』シリーズでもう充分。もちろん、堂々たる表コンテンツであるスピルバーグの超大作映画で全世界公開、というメジャー感は外せないかもしれないが……。オタクコンテンツが認められた、とも言えるが、単なるオタクのお祭りに過ぎないのでは?
もちろん、オタク要素はビジュアル面だけで、テーマやストーリーとは殆ど関係なく、そこが職人スピルバーグの巧いところでもあるのだが……。
特に、修飾的要素を剥ぎ取ったあとに残る、「ゲームは1日1時間」ならぬ「V Rは毎週5日間」って結論は何?(´Д`) おまけに自分が彼女できたからいちゃつきたいだけ、にしか取れないエンディング(´Д`) 所詮、殆どの大衆は、目先のビジュアルにしか興味がないことの、証明やん?
もちろん、超一流監督スピルバーグだけあって、カメラワークや編集のテンポは完璧で、全く飽きさせないのはさすがだが。