思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

「青き鋼のアルペジオ(4)』

『青き鋼のアルペジオ(4)』
☆☆☆☆

面白い。けど、潜水艦戦は、リアル系からトンデモ系まで、ほとんどあらゆるパターンが『沈黙の艦隊』でやり尽くされているからなぁ…。少なくともここまではそうだった。
じゃあ、何が面白いのかと言うと、SF、メカものとしての側面だ。
この巻でようやく気づいたが、この作者、貞本義行から多大な影響を受けてるなぁ。若者キャラと、メカのシャープな線とか。特にメカは、アシスタントとして背景描いてたんじゃないか、というくらい似ている。
何より、メンタルモデルの設定は秀逸。しかも、『艦これ』や『アズールレーン』のようなごっこ系でも、『刀剣乱舞』のような擬人化系でもなく、この巻のラストでは、実在の人物が、ヤマトのモデルらしきことが明かされるなど、しっかりとした理由があるっぽいところもエライ!
あと、ここまで来ても群像のキャラがどうにも不安定。女性やおっさんは安定したるのに、こいつだけそうなのは、別の人が描いてるから?