思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

リベリオン 叛逆者』☆☆☆★

久しぶりに再見。
一言で言えば、『マトリックス』のフォロアーで『クローサー』と並んで、かつ別の方向での成功例。成功というと、両者が名作・傑作だと誤解されるから、評価できる作品、というべきか。
本作のオリジナル要素である「ガン・カタ」は、全然実践的でも、演者のキレが凄いわけでもないが、そのバカバカしいアイデアと、それをスタイリッシュに見せ切った(そのスタイリッシュ、という点において『クローサー』と同じなのだ)。
そのアイデアと脚本と良いのだが、残念な点がキャスティングだ。恐らく予算の都合で、有名俳優はクリスチャン・ベールと、裏切り者役者の彼のみ。あとは、見た目はともかく、演技がうまいとは言えない。ボスの迫力不足も大きいが、明らかなナチスモチーフの独裁国家なのに、黒人が管理体制側(主人公のバディ?)にいたり。そこは百歩譲って現代のポリコレを持ち込んだのを認めるとしても、ヘラヘラ演技はダメだろう。クールに演じないと。個人的希望を書くなら、主人公はドニー・イェン、ボスをクリスチャン・ベールで(^_^;)構図、スタイリッシュなポーズ、テンポの早いカット割りで誤魔化して(?)いるが、アクションの美しさ、キレはイマイチだし。