『吸血姫美夕 朔(1)』
☆☆☆☆
読んでいる間に感じたことを書こうと思って脳内に溜めていたこと、後書きで監督がほとんど打ち明けちゃってる(^_^;)
中期以降の美夕マンガでは、美夕はある種超越的な存在だった。ところが本作では、人間美夕が人間たちと関わり、最後に吸血姫として神魔を狩る。最初のOVAはもちろん、初期のマンガ、さらにはコミック・ノベルと同じ構成!
これによる最大の福音は、人間美夕がたくさん見られること(#^.^#)特に今回は極めカット(コマ)がたくさん。
それ以外にも、イラスト的な凝ったレイアウトのコマ(特に立ちきりや見開きに多い)は、イラストレーターとしての磨きがかかっていることを表している。
いつものオススメコマ。
描き下ろしであろう、扉の、美夕の頭の輪郭を共有しつつ、2枚の原画をオーバーラップさせたような描写。
P54、吸血姫の美夕では絶対に見られない可愛げのある表情!
P101、憂いというか、哀しみというか、名優が見せるような複雑な表情が素晴らしい。
吸血姫美夕 朔 1 (チャンピオンREDコミックス) 垣野内成美 平野俊弘 秋田書店 2018-06-20 |