思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

フランカー モデリングマニュアル』
☆☆☆☆

単品のハウツー本で、フランカーって……。フランカーってそんなに「みんな大好き」なの? いや、私も好きだけど。
雑誌『スケールアヴィエーション』で近年だけでも2回も特集(その内の1つには岡プロの詳細なハウツーあり)された作例を集めたものかと思いきや、岡プロが新しくハウツーつき作例を作っているのを初め、3つの新作がある(最後の金色のテスト機は既出か分からない)という、大日本絵画らしからぬ(何しろ全て既出でも四千円取る出版社だから)、熱量を感じる1冊。
ハウツーも、岡プロによるスタンダードなものとディテールアップパーツ全部載せ、チック斎藤AM編集長の基本的なセルジュコフブルー、毛氏の文字通り毛色の違う雰囲気など、普通なら本誌の特集20ページくらいでまとめる内容が、3倍くらのボリュームで載っている。もちろん(?)本誌に既出の岡プロの記事も、少し蔵出し写真があった気がする。
2つ残念な点がある。本誌のフランカー特集の作例が全然収録されていないこと。1/32の力作とかあったでしょ? ページ数1.5倍くらいにするか、チック氏の作例を削ってでも収録すべきだった(チック氏自身のハウツー記事は好きなんですけど)。
次はキットカタログが、見開き2ページかつ、解説もメーカーごとの特色レベルしかないこと。フランカーシリーズ限定なんだから、ひとつひとつのキットごとの解説が欲しかったところだ。読者が1番知りたいのが、どのキットを作るべきか?ということだろうが(*`Д´)ノ