思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『空母いぶき(10)』
☆☆☆★
中国空母の総攻撃をしのぐいぶき。『沈黙の艦隊』はほぼ1対多なので、アクション映画的な面白さだが、本作は航空機やミサイルがヒットするか、というよりシミュレーション性が高い感じ。この巻では、過剰防衛か否かなどが焦点にはなるものの、現実的、政略的な刺激はあまりなかった。
唯一のそれは、捕虜の住民が逃げると、他の場所の捕虜が殺されるかも、という問題提起。


『ジョジヨリオン(16)』
☆☆☆
園芸師に合うも、敵スタンドの攻撃が。樹木が追ってくるというのだが、何か8部は自動追尾型が多すぎるような……。
イデアの枯渇による使い回しか、はたまた敢えてリメイクをしているのか、園芸師の住居は「鉄塔に住もう」のリメイクで、リフトの上(鉄柱)に住んでいる。
それよりも、さらなるロカカカの謎が引っ張られる。インフレという訳でもないが、次々に後出し(小出し)にされるのは、何かまどろっこしいなぁ……。

モデルグラフィックス 』
☆☆☆
「センチネル」小説最終回号。意外にも、表紙と巻頭特集は『ファイブスター』。いかに当時の本誌が、独自企画(『ガルフォース』とか)でも同じ出版社でもない『FSS』をプッシュしていたかの理由が後世の人間にはよく分からないなぁ……。当時はデザインの洗練さも研ぎ澄まされてたいないこともあるのか、ガレキの完成度が低いためか、キットの改造、しかもディテールアップではなく独自アレンジが施されているのが興味深い。
肝腎の「センチネル」はフォトストーリーと投稿中心で、作例記事がないのが残念。ただし、ゼク・ツヴァイの製作途中の3段階写真がカラーかつ別冊未収録のカットも掲載されていること。

『バトレイバーTNG(3)』
☆☆☆☆
押井監督と辻井監督という『キラーズ』の面々がタッグを組んだ佳作。ガンマニア必見。サブマシンガンから重機関銃が登場し、ちゃんと動く(!)レイバーが銃孔だらけになる。
主役メカが穴だらけになるのが楽しいって……。ダサダサにしか見えなかったレイバーがリアリティとして説得力と動きの格好よさを感じたのが意外。
舞台がコンビニ、というのも『パト』らしくて楽しい。巻き添えでカップ麺の飛び散る破片にテロップが入るのも『キラーズ.50』みたいで笑えるし。
実写版では唯一オススメできる( ´Д`)

『バトレイバーTNG(4)』
☆★
前話とは一転して低予算全開。普通のエンタメ映画なら6割くらいカットされるような冗長なカットとシーンばかり。