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梅田泰宏『今すぐ使える原価の基本とかしこい下げ方』

「製造業では売上高に占める販売費および一般管理費の割合は二割弱です。うち一割近くは人件費ですから、一般的な経費は一割弱しかありません。そのうちで、事務用品のコストが占める割合はさらに微々たるものでしょう。
仮に、事務用品費を全額カットできたとしても、売上高に対して0.00……％の削減にしかならないわけです。」

「労務費は、直接、製品の製造にかかった人件費を集計しなければなりません。」

「在庫を多く仕入れると、それだけ多くの支払いが必要になります。すぐに売れて出庫すれば、現金化するので問題はありません。しかし、ムダな在庫は長く滞留しますから、その間の資金の手当が必要です。（略）つまり、「在庫は資金が形を変えたもの」なのです。」

「設備などを現金やローンで購入する代わりに、リースで借りた形にするのも損金算入を増やす方法です。現金やローンで購入すると、設備の減価償却と一部の費用しか損金にできません。しかしリースでは、支払った全額を損金算入できるからです。」