思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

竹内一正『「現場力」がみるみる強くなる本』

「衰退期に行うべきは、収支を赤字から脱してゼロにもっていくことだ。赤字を流しながら、いつ完成するかわからない新製品開発にヒト・モノ・カネを投入していては死亡時期を早めるだけ。」

「マネージャーはコマ切れで仕事を与えるのはやめるべきだ。長いものを与えれば与えるほど部下の独自性が出る。」

「営業マンは営業マネージャーにお客様の声をそのまま伝えればいい。むしろ正確に言ってくれることが大切なのだ。
 だが営業マネージャーには一段高い能力が求められる。
 それはお客様の種々雑多な声から取捨選択して、ひとつの結論を出すことだ。営業マンが持ち帰ったお客様の声を集約して、最大公約数を1本に絞って、製造部門ならびに技術部門に伝えるようにすることが重要だ。」

「営業マネージャーがすべきことは、売れない理由を並列列挙することではなく、売れない因子を定量化して議論を前に進めることだ。(略)そして会議の時間配分は、現状認識に2割、問題解決の議論に8割、を費やすのが理想だろう。」

「ダメになる会社は、上から下に必要な情報が流れてこない。すると下から上に情報はあがらなくなる。」