『仕事に効く「兵法」』柘植久慶
☆☆☆★
講談社プラスアルファ文庫
「これまでで最高の日本軍による占領政策だと思うのは、日清戦争の鳳凰城でのものである。(略)第10旅団(松山)の立見尚文少将(略)は部下の将兵へ物品購入の際、対価の支払いを厳命しており、(略)鳳凰城の有力者たちも、清国兵は盗むが日本兵は銀貨で支払う、と口を揃えて宣伝し軍政に協力した。(略)立見麾下の日本軍将兵は戦争終結まで、この鳳凰城に主力を駐留させたが、驚くことに一件の不祥事も起こさなかった。このため地元有力者たちは撤退が決まると、何とか現地に残ってくれないかと懇願したのである。清国兵――つまり自国の将兵が戻ってくると、商店から商品を盗んでゆくからだった。」
「暗殺は政治の一つの手段である。一人の政治家が頂点に立ち権力を行使した場合、思いがけない暴走を生じることが起こりうる。そうしたとき次の選挙を待っていたら、もはや間に合わないのだ。
そのような条件下で悪政を止めるのは、根源を断つしか他に道はないと思われる。とりわけ舌先三寸で票を集めた政治家など、その選挙で語った公約が実現不能と判ったとき、責任を生命で贖うのは当然であろう。」
まさにルーピー鳩山を始めとする民主党のやつらに痛感させねばならぬ至言であろう。」
(まだ書きかけ)