思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

口述筆記なのかどうかどうか知らないが、口語体で書いてあるので、いつもの回りくどい論述も、テレビで聞いているほどイライラはしない(^_^;)
ただ、やっぱりカタカナが多様されたり、50ページくらいで済むような、似たようなことを延々繰り返すだけともいえる内容なので、思想的な理論武装が必要な人以外はしんどいかもしれない。
もっとも内容的に保守としてはしごく中心的なことなのは間違いない。
メモすべきだったのは
「「世界に冠たる平和憲法」の中心をなすと思われてきた第九条二項の文言です。その意味は、「(侵略戦争の禁止を規定した)前項の目的を達成するため、(たとえ自衛のためのものであっても)“戦力と交戦”は認めない」というものです。この文章は次の2つの場合しか意味しません(引用者注:なんだこの文章は?)。1つは、「日本人には異常な攻撃性があるので、自衛の“戦力と交戦”を認めてしまったら、自衛を口実にしてかならずや侵略へと向かうであろう」とみなす場合です。もう1つは、「日本人にはしばしば錯乱する性癖があり、それで自衛と侵略の区別がつかなくなるので、自衛の“戦力と交戦”も認めてはならない」と考える場合です。」


核武装論 当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書)核武装論 当たり前の話をしようではないか (講談社現代新書)
西部 邁

講談社 2007-03-16