思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『メディア症候群』読了

西村幸祐
☆☆☆☆
総和社
反日マスコミについてあちこちに書かれた論文をまとめたもの。
マスコミがなぜ自分たちの国を貶める報道操作・捏造を行うのか、具体的な事例とその裏にある中共の情報戦・超限戦を明らかにする、日本のメディアの実態を知るための必読書。
中でも著者じしんがワシントンポストに意見広告を出した後に記者会見を申請したら却下されたエピソードが興味深い。
「海外特派員協会は昭和21年(1945)にGHQによって作られた機関であるということだ。つまり、乱暴に言えば、GHQの検閲・焚書体制が今でも継続し、現在でも日本の言論界を統制していると言ってもいいのかも知れない。」
これをふまえれば、「戦後レジームからの脱却」つまりはアメリカ占領下からの脱却を試みた安倍総理がいわゆる従軍慰安婦問題に関する発言ん歪曲報道されて(それについては本書中に詳しい)最終的に辞任に追い込まれたのも理解できる。