2007-03-20 『嘘をもうひとつだけ』読了 読書 東野圭吾 ☆☆☆★ 講談社文庫 加賀刑事を探偵役に据えた短篇集。ネタバレになるが、基本的にどれも語り手=犯人ものだが、犯行手段と動機が謎になっている。 倒叙ものとは微妙に断言できない部分があるが、両者の出し方は作者のさじ加減ひとつという意味では共通しており、まあ好きではないジャンルであることに違いはない。 どれも物理トリックだが、手がかりのフェアさと死体隠蔽の方法が理系ならではの『冷たい灼熱』がイチオシ。 『第二の希望』の犯行方法には無理がないかなぁ…。