思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地獄少女

一度登場したキャラが再び出てくるのは異例だな…と思っていたら、次回予告にも登場。どうやら第1シーズンの柴田的なキーキャラなのか。
今回は基本はボーイ・ミーツ・ガールなのだが、依頼者がほとんど出てこないで、ターゲットのほうにもそれほど悪意が見えないというのが特徴。
いやまあ、悪意はあるといえばあるのだが、被害者側のほうが殆ど描かれていないとか、会社の意向、政治の問題とか、突っ込んでいけばややこしいので、ある意味全員が被害者といえるのかも。
そう考えると『地獄少女』って、イタリア映画的な不条理感・無情感がテーマなのかも…。
ミステリー的には誰がターゲットで誰が被害者なのか、というのも序盤こそあるが、中盤にさしかかればそれらは明白だしなぁ…。
さらっと流すあたりが巧いところだが、札束の封筒の中身が新聞紙だった、ってのも注目。普通なら通用しっこないテだが、相手が子どもだってことと、地獄へ流すのが決まっている、ということを合わせれば納得が行く。