思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

地獄少女

「悪女志願」
定番の物語構成からすると変格なんだけど、最初に出てきた依頼者があいに地獄流しをしてもらう、というパターンは守られている。

この話、はっきり言ってシリーズでもベスト級かも。ミステリー的にどうこうよりも、物語として優れてる。
変格というのは、まず骨女が藁人形モードで依頼者と会話を交わすというのが初の展開。
ターゲットを地獄に流そうとしたところで邪魔(?)が入り、そのおばはんと一緒にターゲットに復讐しようとするところがまた異例。
結局はそのおばはんもまた数々の人間を騙してきた悪女だったわけだが。

最初のターゲットの関西弁のイントネーションは無理矢理だったが、おばはんの声優さんはちゃんとした関西人っぽくて良かった。

二人して依頼人をつかった美人局(?)で金を奪い取るものの、そのターゲットが業務上横領で捕まりそうになって自殺してしまい、罪の意識に駆られた依頼人は自首しようとしてもめ、おばはんに刺される。

そのおばはんに刺された時、瀕死の彼女に、骨女自らが地獄流しを持ちかける。いったんあい達と接触しているからこそ許される、反則ギリギリの手段といえるだろう。…じっさい、一目連からもたしなめられてたし。
ただ、ちょっと気になったのは、骨女は彼女が死んだ新聞記事を見て彼女の元へ向かったように見えたのだが、骨女は時間を遡ったってこと??(@_@)

お仕置きシーンでは、あいの牛若丸コスプレが。これ、今回のサービス(ベスト)カット。壁紙サイズで欲しいなぁ…(*^_^*)

地獄流しを終えたら依頼人は死んでたってのもかなり際どい。ふつうのあいなら依頼を断ってもいいくらいなのだが、やはり骨女の情熱にほだされたのだろうか。

今回は骨女の過去も描かれた。見た目通り、過去は花魁だったが、元締めに裏切られたようだ。要するに最近読んだ『山はは』みたいなもんか。

あと、アニメ表現的に気になったのが、メガネの依頼者がおばはんによって化粧させられるシーン。
マンガ時代からの黄金パターンで、メガネを取って化粧すると見違えるように綺麗になる、という展開だったのだが、みんなが見とれるほど綺麗になったとは見えないのだ。
元の顔そのものがそうでもないのか、作画が悪いのか(実際、今回は多少バラツキがあったかも)。
考えたら、閻魔あい以上に綺麗な(可愛い)キャラは今のところ出てきていないかも…。