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映画音楽には人並み以上のアンテナがある私ですら、モリコーネ作品のサントラはひとつも持っていない。もちろん、『ニュー・シネマ・パラダイス』のテーマは耳に残ってるし、『アンタッチャブル』のテーマは格好いいが、『ヘイトフル・エイト』なんかは全然。
とは言え、映画音楽には関心が高いゆえ、ある劇伴作曲家の一代記ドキュメンタリーとして、非常に面白く観た。
元々は純音楽(本作中では絶対音楽と言っているが)志望だったが、なんとなく映画音楽の依頼が来る(そう言えば、色んな劇伴作曲家のインタビューとかも読んだけど、自分から売り込んだって話は寡聞にして知らないなぁ)。そう聞くと、伊福部昭御大や、川井憲次氏のことを連想しないわけにはいかない。伊福部氏は、経歴にせよ、映画本数や純音楽も作り続けたことなど、和製モリコーネと言っても過言ではないし、川井さんは、テレビアニメも含め作品数では、勝るとも劣らない。
最後は、洋楽に疎い私ですら知っているロックバンドとかまで絶賛して、実際にコンサートで演奏しているのを紹介して終わる。
確かに、改めて、モリコーネ作品を見てみようかな、と思わせる目的は十分。