☆☆☆★
ユアン・マクレガー主演で、イエス・キリストを描いたような、ようでないような作品。聖書のエピソードを元にしているらしいので、それを知っているかいないかで、評価は大きく分かれるかも。特に、はっきりとラストでキリストの磔の映像を入れちゃっているので。これがなくて、主人公がエルサレムに向かうところで終わっていれば、余韻と違ったものになったろうになぁ。
ユアンの一人二役という紹介文だったが、単に二面性を絵にしただけのようにも見えるし、イエスらしく神の預言者として語っているようにも見える。
荒野で会う家族の、父と子の役割は分かるとして、母の役割がいまいちハッキリしないのは、当時の中東という歴史と民族的な表象をそのまま映画化したゆえかな。