思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

シャドウ•イン•クラウド

☆☆☆

『キック•アス』で鮮烈な印象を残したクロエ•グレース•モリッツ主演。それ以上でもそれ以下でもない(^^;)
沢城みゆきによる吹き替えで観たが、字幕でいう「力み声」が、なんか違和感あったので、そういえ意味では字幕で観るべきだったかも。
ただし、本作の前半は、爆撃機の銃座にいるクロエを映すばかりで、同乗者は、無線の声だけ。ラジオドラマか!? というくらいの限定空間映画なので、「ながら観」するには良かったのだが。
導入の、クロエが爆撃機に乗るのに、「特命」だけで押し通すのは、いかにも無理筋。少なくとも、作中で描かれているような性格の軍人たちなら、どこの部隊かも教えないヤツの「命令」なんて無視して、さっさと鞄を開けるんじゃないの?(´Д`)

以下ネタバレ

映画のメインビジュアルで、すでに「シャドウ」の正体がグレムリンであることは明かされている。グレムリンが画面に移るのは、二幕目と、モンスター映画としては普通。逆に、クライマックスまで正体が分からない、または主人公以外は信じない(目撃しない)のだろうと思っていた。裏の裏をかいて、逆に普通のモンスター映画だった。本作は、「クロエVSグレムリン」という邦題でもいいくらい(^^;)

以下ネタバレ

前半は、軍人たちから当時の欧米ならでの女性軽視(蔑視というより軽視じゃないかな)されまくりからの、後半は物理的に狭い銃座に閉じ込められていたところから解放されて、(文字通り、飛行機から放り出され、爆破の衝撃で戻ってくる、という現実にはあり得ない馬鹿演出(^^;))男たちにも、グレムリンにも、爆発的な反撃に転じる。
特に、ラストでグレムリンをぶん殴るのは、『インディペンデンス•デイ』でウィル•スミスがエイリアンをぶん殴るシーンのオマージュ? 『スカイライン2』ほど、化け物と格闘、というカタルシスはなかったなぁ。どうせバカ映画なんだから、ラストバトルくらい、『キック•アス』で見せた近接格闘技調にすれば良かったのに。
ちなみに、エンドロールにウエタデジタルの名前があったので、グレムリンのCGやったんだなぁ、と納得。目の感じは『ザ・スーサイド•スクワッド』の最初に出てくるイタチ人間に似てるけどね。