思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『超撥水と超親水』辻井薫
☆☆☆★
米田出版

めちゃくちゃ胡散臭い感じのする想定とタイトルだが、実は学術論文と言っても過言ではない。水と、一部の油を含む特製(界面活性)に関する論文やデータの引用によって成り立っている。
いわゆる撥水性や、界面活性(表面張力)に関しての、科学的な裏付けが分かる。

「高温/高圧の条件では、液体と気体の区別がつかなくなる。(略)流体と呼んでいる。」

「表面が粗くなることによって、濡れる表面はより濡れるようになり、はじく表面はよりはじくようになる」

「自動洗浄表面(略)屋外で太陽光に当たると、酸化チタン被覆セラミックス表面は超浸水になり、雨が降った時に汚れとセラミックの間に水が侵入し、雨によって汚れが洗い流される。」